宮野原温泉 宝山荘(立ち寄り湯)


2011.06

(左)長野県との県境、信濃川の畔に佇むお宿。
(右)内湯浴室。時間が早くてまだ溜まってなかったが、好意に依り入れて貰った。

・立ち寄り利用¥500也
・アルカリ性単純泉

津南町の南端、正に長野県との県境で国道117号線から少し信濃川沿いに脇道に入った所に在る。
3時少し前に到着したのだが、さっきお湯を溜め始めたばかりとのこと。
それでも良いならと言うので、有難く入らさせて頂きました。

此処には小規模の内湯が一つだけ。加温はしているが非加水非循環。
お湯は僅かに黄色く、炭酸っぽい臭いがする。舐めてみたが味はしない。

ガス成分が凄まじく、流入点から多量の気泡が発生しており、浸かっている体にもあっという間に泡が付着する。
そして、物凄く肌がヌルヌルしてくる。能書きには美肌の湯と書かれており、このヌルヌル感はいかにも効きそうな感じである。


高瀬温泉 ニュー萬力(立ち寄り湯)


2011.06

施設入り口。当日は快晴で山がとても綺麗だった。

関川村温泉郷の一湯、高瀬温泉。このあたりの景色は私のお気に入りである。車で通る度に良い所だなと感じる。

・立ち寄り利用¥500也
・含フッ素・含ホウ素・含リチウム・含芒硝食塩泉(長い!)


(左)浴室。広めに窓が取られているが遠くの景色は見えない。
(右)源泉流入口。析出物の付着が凄い。

非循環の高温の源泉が流入量少なめに掛け流されている。
浸かった時は湯船の上と下で温度差の層が出来ているのを感じたが、一瞬熱く出びっくりした。
流入口付近はとても熱く、浴槽の端の方も流入量からは想像も出来ないほどの高温が保たれている。

お湯は少し碧色をしており、薬品ぽい独特の臭気を感じる。舐めてみると少し塩味がした。
成分濃厚な源泉を堪能できるとても良いお湯である。


浦佐温泉 てじまや(立ち寄り湯)


2011.07 (2012.12画像追加)

JR新幹線浦佐駅の国道から見て裏側、毘沙門道のある通りの南側に、小規模では有るが旅館が並ぶ温泉街がある。


(左)建物外観。温泉街の南の方にある。
(右)足湯。無料である。学校帰りの生徒達が暖まっているのを見た。

・立ち寄り利用¥600也
・ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉


(左)内湯。加熱源泉が注入されているが全体的にぬるめ。
(右)露天。湯温は内湯より高め。眼前には絶壁のような山肌が一面だが、割かし風流。

お湯は循環併用で加温されているとのこと。お湯は茶褐色に濁っており、少し鉄っぽい香りがする。
内湯がぬるくて私好み。オーバーフローも多く、源泉の良さは失われていないようだ。
建物の前には足湯があり、自由に利用できる。


瀬波温泉 磐舟


2011.09


ゆ処そば処磐舟。名にある通りお蕎麦屋さんでもある。

瀬波温泉は、新潟県を代表する有名温泉地の一角。その温泉街より少し離れた場所に店はある。
ここは海がとてもよく見えるので、私は晴れた日を選んで何回かここに訪れている。

・立ち寄り利用¥700也
・ナトリウム-塩化物泉


内湯。窓が広く取られていて海が一望できる。

お湯は、源泉が高温のため加水の表記あり、循環は無し。
浴室に入ると、石油成分を感じさせる中々に特徴的な香りがする。
お湯をなめると、僅かに塩っぽさがあり浴感はやや滑らかで軽い。湯船には茶色っぽい湯花が少し見られた。


露天風呂。海風が吹いて解放感抜群。斜向かいの建物からは見えてしまいそうだが…

加水されてはいるが、それでも石油臭が強く香り強烈な成分を感じる良いお湯である。

ここのお風呂は湯花が出ないように流入前に一度濾されているが、それでも時間が経つと湯花が生じてくる。
昔は濾さずに掛け流しており、それはもう凄かったらしい。
過去に行った事がある人の話によれば、まるで海月の群れが湯船に漂っているかのようだと語っていた。
むぅ……それは見てみたかったな。


塩の湯温泉 ふれあい館


2011.09


地元のコミュニティセンターの一部にある日帰り温泉施設である。

・立ち寄り利用¥350也
・ナトリウム-塩化物強塩泉

聖籠と村上を結ぶ海沿いの国道113号線沿いにある。近くには、"あの"西方の湯温泉もある。
細かいようだが、ここの施設名は『ふれあい館』で、隣にあるのが『サンセット中条』である。

お湯の仕様は、非加水・非循環・非消毒の掛け流し。内湯が一つで露天は無い。
浴室に入った瞬間に衝撃。判っていても吃驚する強烈なアブラの臭い!
浴槽は大きく、同時に15人くらい入ってもまだ余裕がありそうな広さ。
お湯は少し黒く濁っており、黒い湯花も浮遊する。お湯は舐めるととんでもなくしょっぱい。
源泉は高温で流入口付近はとても熱く、離れた場所でも流入量が多いため温度は保たれている。
浴室入り口には、"長湯は控えて下さい"という旨の張り紙がある。それ程の源泉の温度と濃さである。

西方の湯温泉も近くに在り、石油系のファンの間では割かし有名だったりする。


新津温泉


2011.09


"石油系温泉"最大にして最強の刺客。

・立ち寄り利用¥300也
・ナトリウム-塩化物炭酸水素塩泉

西方の湯温泉、塩の湯温泉に並ぶ、新潟県下越の石油系温泉の聖地である。
道路沿いに看板が立っているが、こんな所に温泉があるのか?という感じ。
建物は古くて、お世辞にも綺麗とは言えない。

お風呂は内湯が一つあるのみで、浴槽は5人も入れば満杯の大きさ。
お湯は非循環の掛け流しで、気温が低い時は"加温して水道水を足す"との事。お湯を入れるってことかな?珍しいな…
お湯はほんの僅かに濁っている。
飲泉用のコップがあったので飲んでみると、その味は独特で、塩味と甘みとエグミと苦みが入り混ざっている。
浴感は正直意外であった。炭酸が多めの為か非常に滑らかで、ヌルヌル感と泡アワ感が感じ取れた。
そしてやはり、濃い石油臭である。アブラと言うよりガスに近い。聖地と呼ばれるだけの事はある強烈さである。

常連客が多く、常連同士の会話が引切り無しに聞こえるが、排他的な空気は感じない。
遠くから温泉ファンが訪れるのも納得の、街中の名湯である。


月岡温泉 浪花屋(立寄り湯)


2011.10


温泉街を突っ切る県道沿いにあるお宿。

この浪花屋の近くに"熊堂屋"というお宿があったのだが、「その内行こう、その内行こう」と思ってる内に店を閉めてしまった。
のめしをこいている場合ではない!…と言う事で、同じく以前から眼を付けていて行ってなかった浪花屋さんに訪問。

・立ち寄り利用¥600也
・含硫黄-ナトリウム-塩化物泉


お風呂は内湯が男女各一つずつのみ。

非加水・非循環・非消毒の掛け流し。浴槽は小さめで鮮度は高い。
浴室に入った瞬間、ムアッと強めに硫黄臭が香る。お湯を舐めると中々の苦みと少しのエグミを感じる。
お湯は透明で碧がかっており、茶色・黒っぽい湯花が舞っている。表面には油膜が浮かぶ。
湯温は高めで成分濃厚、温まりは早い。秋も深まり気温も下がる中、冷え症の私には至福の一時であった。
硫黄臭に慣れてくると、徐々に石油成分の香りが感じ取れるようになる。この臭いの変化は面白い。


朝日まほろば温泉 ふれあいセンター


2011.11


国道沿いの道の駅の中にある日帰り入浴施設である。

・入館料¥500也
・ナトリウム-硫酸塩・塩化物・炭酸水素塩泉


(左)内湯。窓からの眺めが良い。
(右)露天。空が開けているが周りの景色は見えない。

循環、消毒の表記有りだが、毎分200L湧出(動力供給)なので泉質は良い筈……そう思っていたのだが。
内湯浴室に入って、思わず顔をしかめた……塩素臭が凄まじい…正直、ハッキリこの臭いをかぐのは久々であった。

浴槽流入口からはザブザブお湯が流れ込んでいるが、オーバーフローは殆ど……というか全く見えない!?。
まさかとは思うが、内湯は水道水なのかな…いやそんな筈は無いが、循環されまくりで源泉感はまるで無し。

露天は排水口にお湯が流れ込んでいるのが分かり取り敢えず安心。開けているせいか塩素臭も無しで快適。
湯船には茶色い細かい湯花が見られ、若干のヌルヌル感有り。お湯は極僅かに濁っている。
舐めるとほんのりと塩っぽさとミネラル分を感じる。温度もややぬるめでゆっくり出来た。

内湯は眺めは良いがお湯が台無し、露天はお湯は良いが景色は見えない。
内湯の仕様が謎すぎる……あそこまでする程、普段は物凄く混むのだろうか?


三川温泉 湯元館(立寄り湯)


2012.01


国道49号線から北の山側に入った所にある、昭和初期から続く温泉である。

・入館料¥500也
・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉

宿泊の記事はこちら


(左)浴室入り口。ドアノブが付いているが……
(右)お風呂は内湯が一つ。勿論掛け流しである。

非加水・非循環・非消毒の掛け流しで、冬季は加温しているとの事。湯口から源泉が贅沢に注がれている。
細かい茶色い湯花が舞い、浴槽には石灰成分由来の析出物の付着が所々にある。
浴室に入った時は特に臭気は感じないが、お湯を掬って臭いを嗅ぐと僅かに香るのが判る。
普通の硫黄臭とは違う、"山の温泉"の臭いである。
飲用可でコップが置いてあり、飲むとほんのりと塩味がし、濃い成分を感じさせる味わいがある。
浴感はやや硬めで軽い感じがし、入り始めは肌がキシキシするような感覚がある。

窓から良い眺めが見える訳でもなく、浴槽は昔風の丸いポッチのタイル(?)、
浴室も下がタイル張りで上はコンクリートが剥き出しで風情はあまり無いが、お湯は本物の硬派な所である。


上下浜温泉 ハマナスふれあいセンター※閉館


2012.04

・入館料¥450也
・ナトリウム-塩化物泉


上越市柿崎地区にある、ホテルに併設された日帰り入浴施設。


(左)内風呂。晴れていれば、窓からの眺めも良好。
(右)露天風呂。日本海の浜辺が目の前ではあるが、浸かりながら見ることは出来ない。

温度を保つため加温、循環・消毒の表記あり。内湯には泡風呂の部分がある。
お湯は黄色を呈した透明であり、仄かに薬品臭が香る。なめると中々にしょっぱい。
循環量は多めだが、湯船からのオーバーフローはちゃんと見てとれる程度には源泉が投入されている。
浴感は少しスベスベする感じである。露天風呂の温度は外気温に左右され易く、夏以外は概ね内湯よりぬるくなる。

所謂"石油系"の温泉で、循環されているとはいえしっかりとその特徴を感じる事の出来る良い温泉である。
値段も低めで、国道から少し外れた所にあるせいかいつ来ても混みあう事が無い。私も何度も訪れている良施設である。