角田山温泉 ヴィネスパ


2010.10

海沿いの国道から、舗装されてない丘を登る。

角田浜にあるカーブドッチワイナリーに併設されている温泉施設。宿泊も可能。
ワイナリーだけあって、見た目も館内もお洒落なデザインで女性受けしそうな感じ。
周りの景色からするとなにやら場違いな雰囲気ではあるが。

・日帰り利用 06:00〜09:00\500、10:00〜22:00\1000、平日17:00〜\600也
・炭酸水素塩泉、アルカリ性単純泉

ここは早朝の入浴も受け付けているので有難い。料金も\500とお手頃。
今までも何度か利用させてもらっており、非常に重宝している。

この施設は、炭酸水素塩泉の1号とアルカリ性単純泉の2号の二つの源泉を有する。
男性用のお風呂には内湯、そして露天大浴槽と小浴槽がある。他にサウナもあるが早朝は閉まっている。
露天小浴槽が1号、内湯と露天大浴槽が2号源泉を使用している。


内湯。2号源泉の掛け流し。

お湯の仕様は清掃時に消毒剤使用、非循環の掛け流しとある。無味無色無臭。
温度はぬるめ、浸かっていると若干の気泡の付着あり、少し肌にヌルヌル感がある。
浴感は少し軽い感じがして滑らかであり、鮮度の高さをしっかりと感じられる。
窓に向かう形で浴槽縁に頭を掛けられるようになっており(湯枕?)、ゆっくりと浸かる事が出来る。


(左)露天小浴槽。1号源泉掛け流し。
(右)露天大浴槽。撮影してから、人が居るのに気付いた。

小浴槽は非循環だが、消毒はしているとのこと。こちらのお湯も色や臭いに特徴無し。消毒剤の臭いはしない。
庭の観葉植物からだろうか、入浴中ずっと甘い香りがして、温泉の臭いなのかと思った。
湯温はややぬるめ、浴感は内湯(2号源泉)と比べて少し硬い感じがする。

大浴槽は循環、消毒している。内湯より鮮度は薄れているが、それでも良いお湯である。
屋根や塀があるが、正面に角田山を望むことができ眺望は悪くない。

泉質も良く、施設も綺麗で言うこと無し。何より朝風呂出来るのが嬉しい。
ワイナリーの方は、営業はお昼から。両方楽しみたいお方はお昼以降に行きましょう。


松之山温泉 鷹の湯


2010.11

『日本三大薬湯』の内の一つを自称する松之山温泉。三大薬湯?……どういう謂れで、誰が決めたのだろうか……
温泉街入り口に、自由に停められる公共の駐車場が在るのでそこに車を停めて温泉街へと向かう。


(左)十日町と上越に挟まれた山間の温泉街。
(右)鷹の湯入り口。駐車場から歩いて3分くらいである。

一応この施設にも駐車場はあるが、狭くて直ぐ満車になることが多い。
ここまで来て満車だった時、引き返すのが面倒なので最初から温泉街入り口の駐車場に停めることをお勧めします。

・入浴料\500也
・ナトリウム・カルシウム-塩化物泉

ここには内湯と露天が一つずつある。どちらも非循環で、源泉が掛け流されている。


内湯。浴室に充満する臭気からして、いかにも効きそうである。

お湯は碧色で、やや白く濁っている。塩分濃度は高く、それと石油成分だろうか、塩味とえぐ味のようなものを感じる。
臭いは強めで、硫黄臭もするが、それ以上に石油成分が濃く中々に独特な香り。薬湯と言われるのも良く分かる。

そして、ものすごく熱い!流入口のお湯はとても熱くて触れられない、近づくことすらキツイ。


露天風呂からの眺め。目の前は断崖絶壁で、手前を人工の川が流れる。
遠くの景色はまるきり見えないが、雪が降ると意外と風流である。

露天風呂は、そのままの源泉以外にも、加水された源泉(多分…)が浴槽内の壁から噴出しており、
内湯よりはいくらか温度が下がっている。しかしそれでも熱い。

松之山温泉のお湯は、化石海水と呼ばれるもので、
地形が変動・隆起する際に山に取り残された海水が元になっている。
いつか、確実に枯渇するときが来ると言う話だが、散々無くなると言われた石油もまだ産出されている。大丈夫だろう。


鯨波松島温泉 メトロポリタン松島


2010.12

建物の玄関。国道8号線沿いにある。

柏崎市街地から、上越方面に向けて国道8号線を走ると見えてくる。看板、建物共にかなり目立つ。

・入浴料\700也
・ナトリウム塩化物泉

浴室は6階にある。残念ながら露天風呂は無い。


内湯。ジェットバス付きである。ザブザブとお湯が流れ込んでいるが……

加温、循環されているが加水は無しとのこと。
お湯は黄色がかった透明で僅かに塩味がする。石油成分が含まれているようで、少し薬品臭が感じられる。
湯温は若干ぬるめで、ゆっくり入っていられるかと思いきや温まりはかなり良く身体はすぐ熱くなる。

流入口から流れるお湯に対してオーバーフローは殆ど見られず、循環量多めのようだ。
それでも源泉の良さは残っているから驚きだ。循環無しの掛け流しに入ってみたいものだ。


浴室からの眺め。

撮影時は曇り空だったが、晴天時は気分爽快である。ここからなら、夕焼けもよく見えるだろう。


糸魚川フォッサマグナ温泉 ひすいの湯


2010.12 2012.05記事改訂 2016.01画像追加

北陸高速道路の糸魚川インターチェンジを降りて直ぐ。

周りの景色にそぐわぬ、一際目立つビル、そして湯煙り立ち昇るオブジェ……
ひすいの湯は、ホテル糸魚川に併設されている日帰り入浴施設である。とても目立つので、初見で迷うことはまずあるまい。

・入浴料\1000也(入浴施設のみ利用時)
・ナトリウム・カルシウム-塩化物泉

日帰りにしては値段が高めではあるが……
私はお隣のホテル糸魚川には宿泊したこともある。ここひすいの湯は、ホテル糸魚川と同じ源泉らしいのだが……
浴槽の泉質に於いてその違いは“ダンチ”である。(…一応、段違いという意味ね)


浴室。泡風呂に寝湯、奥には露天風呂もある。

内湯は循環併用、露天は循環無しの本物の掛け流し。
しかし、内湯からして素晴らしいお湯!!浴室にはゴムを感じさせる石油臭が立ち込め、茶色がかった湯花が多量に舞う。
おおぅわ、石油臭も相まってクラクラしてくる…お湯はホテル糸魚川よりも断然こっちが良いです。

正確な値段は忘れたが、通年でプラス\2000程で素泊まりができるとのこと。その内泊まりに行くと思います。スノボの帰りにでも。


灰下温泉 灰下の湯


2011.01

長岡〜柏崎間の国道8号線、長岡寄りの山間部から脇道に入る。

長岡市から結構近く、小さな川沿いの脇道に入れば一本道なのだが、正直来にくい場所。
古くからの湯治宿らしく、雪がうず高く積もるこの季節でも頻繁に客が訪れる。主に地元民がお客のようだ。
玄関脇には飲泉所が設けてある。

・入浴料\400也
・アルカリ性冷鉱泉

タオルは言えば無料で貸して貰えるが、持参した方が面倒臭くなくて良い。
ここは、鉱泉を沸かして使用している。


ここのお風呂は内湯のみ。広い窓が開放的である。紅茶色に映えるきれいなお湯。

鉱泉なので当然加温している。浴槽には穴は排水溝と思われるものが一個だけだったので非循環だろう。
ここのお湯の特徴は何といってもその色。紅茶の如き赤色で、肌に色が着くんじゃないかと思う。

浴感はとてもスベスベしていて大変心地が良い。温度も丁度良く寛げる。
白い綿のような湯花も舞い、鮮度も申し分ない。
長岡市街地から距離的に近く、秘湯気分を味わえるとても良い所である。いつかは宿泊で利用したい。


弥彦観音寺温泉 長生館(立ち寄り湯)※閉館


2011.02

"弥彦温泉"とは別の、弥彦観音寺温泉。

規模の大きい弥彦温泉街から寺泊方面に向けて車を走らせると、『観音寺』の小さい看板がある。
一応温泉街もあるが、華やかな弥彦と違いひっそりと隠れるような感じで鄙びている。
この長生館は、その中でもぽつんと離れて建っている。一応湯元でありその歴史は古い。
元々、弥彦温泉と言えばこの観音寺の事を指し、弥彦神社方面のお湯は新たに掘削した新源泉である。

・入浴料\600也
・含硫黄-ナトリウム-塩化物泉

ここは日帰り入浴も気軽に受け付けており、スタンプ20個で一回無料になるスタンプカードも貰える。
来館毎にスタンプ一個が押されるが、タオルと石鹸類を持参するとスタンプ二個になる。

脱衣所に畳まれたタオルが置いてあり、自由に使えるようだ。


お風呂は内湯のみ。

源泉は一旦別の場所に貯められ(タンク?)、少量を加温し浴槽に注がれている。恐らくだが循環はしていない。
お湯は僅かに白濁し、ほんの一瞬だが硫黄臭を感じる時がある。
部屋の隅に、かつては飲泉用だったと思われる箇所が有り、竹筒から源泉が垂れ流されている。硫黄成分が黄色く析出していた。
浴槽脇に蛇口が有り、捻ると非加熱の源泉がドバドバと出てくる。お湯が熱い時はこれで埋める。

ここのお湯は、来る度に源泉の濃さが異なり、今回来訪時は正直薄かった。残念。
濃い時は浴室に硫黄臭が漂い、蛇口から出てくる非加熱源泉を口に含めば硫黄の味と香りをハッキリと感じることができる。

※2011.03 地震の影響で、弥彦観音寺温泉の源泉が出なくなりました。その後、この旅館は閉館となりました。残念。


長岡温泉 湯元館(立ち寄り湯)


2011.03

長岡市の南、国道17号線から丘陵地帯に逸れた所にある。

丘陵麓の集落の中に、割と立派な中規模の病院があり、その向こう側に湯元館の建物が見える。
こんな所に温泉があるのか……と思ってしまう。他にも何件か旅館があり、その歴史は割と古そうだ。

・入浴料\400也
・単純泉

ここのお湯は単純泉と名乗っているが、放射能も含まれているとのこと。何マッヘだったか数値は忘れてしまったが。
ここは前にも訪れたことがある。無色無臭で僅かに甘みがあり、鮮度の高い柔らかなお湯だったのを記憶している。


内湯一つのみで、お湯は浴槽底から注入されている。……壁画…

何というかレトロな浴室で妙に落ち着く。石鹸と、カランやシャワーは有るがシャンプーは無し。

無色無臭で僅かな甘みは相変わらずだったが、湯船には白や少し茶色っぽい何かがフワフワ浮いているではないか。
析出物(湯花)…だと思うが、ひょっとしたら地震の影響かもしれない。
浴感も、柔らかさはあまり無く何やらざらつく感じで実に奇妙。これまた乙なものである。
温度はぬるめだが浴槽は深く、油断していると結構体力を奪われる。描かれた海岸を見つつ休憩しよう。


咲花温泉 湯元館(立ち寄り利用)


2011.04

咲花温泉街の、奥の方にある。私の大好きな咲花温泉の湯元。

駐車場は、この宿の手前にあり、建物とは離れている。

・立ち寄り利用\600也
・アルカリ性硫黄泉

湯元と聞いて古めかしい建物を想像したが、近年改装したのか館内はかなり綺麗ですっきりしている。
着物姿?の受付のお姉さんが妙にお洒落であった。


やや碧色の、透き通った綺麗なお湯。お湯良し、景観良し、雰囲気良し。

お風呂は内湯が一つのみだが、広めの窓に広がる雄大な阿賀野川を望む景色は露天風呂のそれと変わらないだろう。
非加熱、非加水、非循環。浴槽には存分に源泉が注がれ、溢れたお湯が床に流れ出て沢のようになっている。

浴室には硫黄臭が漂い、飲泉用の枡が置いてあり飲めば硫黄の苦みがハッキリわかる。
内湯一つに鮮度抜群のお湯。何と贅沢なことか……平左エ門の露天も良いが、こちらも中々で甲乙付け難い。


焼山温泉 清風館(立ち寄り利用)


2011.05

一軒宿。山奥ではあるが距離的には海からそれほど離れていない。

ここから更に山へ登った所には笹倉温泉というのが在り、国道8号線沿いには笹倉温泉の看板が立っている。
道が同じなのでそれを目印にすると分かりやすい。

宿泊の記事はこちら

・立ち寄り利用\500也
・含硫黄ナトリウム炭酸水素塩化物泉


(左)内湯小浴槽。最もお湯の鮮度が高いと思われる。
(右)内湯大浴槽。浴槽の底が浅い。やや鮮度が落ちてる印象。

ここには内湯に大小二つの浴槽と、露天風呂が一つある。
内湯小浴槽はかなり良い。卵臭卵味で硫黄が感じられ茶色っぽい湯花が多めに浮遊している。
加水・循環表記は見られなかったが小浴槽と大浴槽では源泉の使い方が違うように感じる。


露天風呂。流入口に析出物がモサッと付いていた。

当日は快晴で視界良好、青空に残雪の山々が映えて非常に良い景色であった。どの山が焼山だろう?
内湯小浴槽ほどではないが細かい湯花が浮遊しお湯の鮮度は抜群、海側からの風に吹かれながらの入浴は乙であった。