奥日光湯元温泉 湯守釜屋


2011.06

栃木側から見て最奥、中禅寺湖よりも更に山の方の湯ノ湖の畔に佇む温泉街。

物凄い山奥に立派なホテルが立ち並び、有名観光地が近いだけあって個人客団体客問わず賑わっている様子。

・一泊\8150也(入湯税込み) +ビール\630+冷酒\1260
・8畳間+奥に4畳くらいのスペース
・トイレ、洗面台、空の冷蔵庫付
・含硫黄・ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉


泊まった部屋。建物の外観は撮影し忘れたが、見た目も新しく館内も綺麗で立派なホテルであった。

別館に泊まる予定のコースだったが、別館は団体客が入るため本館に案内された。
『空いていれば本館』という訳ではないのだろうか。
部屋は一人用にしては広く設備も充実、テレビも綺麗に映る。テレビ東京映るウラヤマ。
この手のホテルは、通路や売店に妙な狭苦しさを感じてしまうが何故なのだろう。

ここのお風呂は内湯が二つあり、その内の一つに露天風呂が併設されている。


内湯の一つ。映っていないが手前に小浴槽がありそちらはぬるい。

湯は白濁し、白い湯花がフワフワと漂っており、硫黄成分がハッキリと香る。見た目通りの白濁硫黄泉。
浴感は柔らかくまったりした感じ。お湯を舐めてみたが、意外にもエグミは無く硫黄の味がするのみであった。
源泉が高温のため加水しているとの事だが、濃厚な成分を感じられる良いお湯である。


(左)露天が併設された内湯。こちらにも大浴槽と繋がっている小浴槽がある。
(右)露天風呂。周りの景色は見えない。


(左)夕飯の初期状態。この後3品ほど追加。何というか無難な旨さで量も十分。
(右)朝食盛り付け一例。絵的に悪いと感じられたらそれは私のせいです。

夕食は2階の食事処にて。目新しい品は無いがどれも手が込んでいて旨い。
朝食は1階の大広間を利用してバイキング形式。和洋ありきたりの物が揃っていた。

1万円を切る値段で気軽に利用できるのは有難い。少なくとも外れではない良い宿だと思う。


奥塩原元湯温泉 ゑびすや


2012.02

塩原温泉郷の最奥、元湯温泉。冬場は積雪はそうでもないが、路面は凍りがちなので注意。

ハンターマウンテン塩原でスノボを楽しんだ後、こちらに宿泊。ハンタマ超楽しいです。
以前立寄りで利用したのだが、あまりにお湯が素晴らしかったので絶対泊まりに来ようと想っていたお宿である


宿泊棟と宿泊部屋。宿泊棟は新しめで割かし綺麗。布団は既に敷かれていた。

・一泊二食\9600也(入湯税込み) (別注文地酒\945也)
・六畳一間、テレビ・金庫有り、トイレ・洗面所は部屋には無く共同。
・浴衣、タオル、歯ブラシ有。
・含硫黄ナトリウムカルシウム炭酸水素塩塩化物温泉(梶原の湯)、含硫黄ナトリウム塩化物炭酸水素塩温泉(弘法の湯)

部屋には石油ストーブと炬燵があり、布団には電気マット(ホットカーペット?)が仕込まれていて暖房器具は充実。
テレビは液晶ではなく映りはあまり良くない。部屋に冷蔵庫は無し。


(左)飲泉所。源泉の薄め方の記されたコップと飲用の説明書きがある。
(右)浴室。奥側が弘法の湯、手前側が梶原の湯である。硫黄臭と、少しガスっぽい臭いがする。


(左)弘法の湯。析出物が凄い!(右)梶原の湯。私好みのぬる湯。

男湯と女湯に別れている……訳ではなく、混浴と女湯に分かれている。
弘法の湯は源泉が間欠泉であり、おおよそ3〜5分置きに高温の源泉がドバドバと出てくる。
間は空くが全体的にかなりの流入量であり鮮度は高い。浴槽は深く、日本人の標準的体格(175cm)である私の顎までお湯に浸かってしまう。
成分も濃くコロイド状の白濁は強めであり、浴槽には析出物が付着しまくりで固くてトゲトゲしている。お湯がランブータン。
梶原の湯は、ある程度量に変化は有るが常に源泉が注がれていて弘法の湯の浴槽よりも僅かに透明度がある。
浴感はとても柔らかく温度はぬるめ、流入口付近ではパチパチと炭酸の弾ける音が聞こえる。


夕食。湯葉がダブルで出て来た!?


鍋は何と牡丹鍋。久しく見てなかったイナゴの佃煮も。

鮎の塩焼きと湯葉の煮物は出来たての熱々で、冷める前にどうぞとの説明を受ける。これが実に旨い!
天麩羅も冷めた物ではなくサクサクの食感。地酒がこれまた旨い!


朝食。御櫃のご飯以外にも、温泉で炊いた温泉粥が出てくる。

兎にも角にもお湯が素晴らしい。あつ湯とぬる湯の両方が屈指の泉質であり、じっくり浸かれるのも有難い。
一人泊の対応も心得ている名旅館である。ここには何度でも訪れたい。


塩原温泉 明賀屋本館


2016.10

(左)建物外観。(右)泊まった部屋。窓からの眺めは眼前に山肌と川が見えるのみ。

温泉街から少し離れた山の中にこのお宿はある。距離的にはそれ程山奥ではないのに秘境感が凄い。

・一泊二食\16890也(入湯税込み)
・十畳一間、トイレ洗面所付き
・アメニティは浴衣、タオル、歯ブラシと揃っている
・ナトリウム塩化物泉、単純泉

ここのお湯は塩化物泉と単純泉の二つの源泉が用いられている。
建物は宿泊用の新館と今は露天風呂以外使われていない旧館がある。


新館にある内湯。二つの源泉を楽しめる。

単純泉は湯船に黒い湯花が舞う。臭気や味には特徴は無し。
塩化物泉は少し白っぽい茶色に濁っており、若干の金属臭が香り、舐めるとやはり金属っぽい味がする。


露天風呂は旧館にある。古めかしい階段を一気に下る。足元注意。


露天風呂。夜中に撮影したので見え辛いが、すぐ横は川が流れていて結構落差がある。

露天風呂は塩化物泉の掛け流し。目の前は断崖絶壁で迫力のある眺めだが遠くの方は見えない。
浴槽脇は手摺も何もなくすぐ川で、2メートルほどの落差があり殆ど崖の様な物なので注意。


(左)夕食初期状態。この後天婦羅などの出来立ての惣菜が出て来る。(右)朝食。

金属成分を感じるお湯は塩原温泉郷の中でも珍しく、また風情のある露天風呂で楽しむ事が出来る。
露天風呂へは旧館のボロボロの階段を降りなければならないが、それもまた乙と思える面白い良宿です。


塩原温泉 伊東園ホテル塩原


2017.05

(左)建物外観。(右)泊まった部屋。

一時期伊藤園系列にハマり、伊東園ホテル巡りを敢行しておりその流れでこちらに来訪。
関東方面で伊東園グループと言えば、鬼怒川と此処、ホテル塩原!二台巨頭!
塩原温泉郷の中心街からは離れているが川沿いの沿線にあり立地は良い。

・一泊二食\8574也(入湯税込み)
・六畳広縁付き、トイレ洗面所付き
・アメニティは浴衣、タオル、歯ブラシと揃っている
・ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉

建物は昔から有るだけあって、草臥れた感じがチラホラ見受けられる。
掃除は行き届いているがそれでも隠せないのだろう、これも古い大型ホテルの宿命なのだ。

お風呂は男女別の内湯と露天風呂があり、今まで行った伊藤園の中でもかなり広め。画像は撮れませんでした。
泉質はナトリウム-塩化物と炭酸水素塩温泉の混合泉。
見た目や臭いに特徴は無いが、浴感はしっとりとした感じで浴室の解放感も合わさり寛げる。


夕食。鍋物充実、地酒も有りの飲み放題!朝食は普通でした。

今では珍しくもなくなったお手頃価格のバイキングと飲み放題もきっと当時はセンセーショナルだったのだろう。
各地の温泉地で高度経済成長期〜バブル期のホテルが次々廃業する中、
客足の絶えない大型ホテルは珍しい。このサービスを浸透させた伊東園グループの歴史を感じる。