貝掛温泉


2010.10

※ここを車が通ります。

国道17号線を走り、スノーシェッドを抜けて直ぐ脇にある道を行く。
あまりに急すぎて、カーナビが無かったら通り過ぎていただろう。


入り口。駐車場には結構な数の車が停まっていた。

このお宿は、一人客も気軽に受け付けてくれる湯治の宿であり、目に効く温泉と謳っている。
建物はかなり新しいもので、お洒落感が漂う。なーんか、想像していたのと違うなぁ・・・・・・
部屋の準備の間、目薬の木のお茶を頂いた。酸っぱいような苦いような、中々に特徴的な味だった。


通された部屋。新しく綺麗で、調度品にも拘りが見られる。

・一泊2食¥12750也(入湯税込み) (別注文+岩魚のお刺身\1535+八海山本醸造\700也)
・六畳一間、液晶テレビ有り(地上波は届かず、衛星のみ)
・冷蔵庫・トイレ・洗面所共同。
・アメニティは充実。お風呂用の手提げもある。
・ナトリウム・カルシウム-塩化物泉

館内は、照明は弱いがテカテカした床や壁の照り返しでしっとりとして落ち着いた雰囲気。
通路の脇に、貝掛温泉の歴史を紹介するギャラリーや、来訪した有名人のサインや写真などが飾られている。
……もしもツアーズが妙に浮いている感じだった。

休憩もそこそこにお風呂へ向かう。
ここのお湯は、目に効く成分である硼酸と、炭酸成分を多く含んだ炭酸泉である。
浴室は19:30で男女を入れ替えるとの事。


(左)内湯。飲泉用のコップも置いてある。
(右)露天風呂。こちらも、奥に源泉を加熱した浴槽がある。

内湯浴室には掛け湯(飲泉所?)、加熱浴槽(小)、そして非加熱浴槽(大)がある。
何の成分かは分からないが独特の臭いがし、非加熱源泉の流入口からはシュワシュワと音が聞こえる。

ここの温泉は、源泉温度が37度と非常にぬるい。ぬる湯好きには堪らない源泉掛け流しである。
露天風呂にザブンと浸かり、源泉流入口のそばでそのぬるさに感激したが、
端っこの方に行くと、流石に冷たさを感じた。この時期が、露天を楽しめる限界だろうね。


源泉をそのまま掛け流している、内湯の大浴槽。

ここのお湯を一番楽しめるのは、内湯の大浴槽である。
浴槽の縁に湯枕があるので、そこに頭を掛けジッとしていると、あっと言う間に体中に気泡が付く。
体を撫でて泡をパーッと散らしても、また直ぐに泡が付着して面白い。
気が付いたら結構な時間が経過していて、手足がふやけてしまっていた。
何時までも入っていられる、とても良いお湯である。


(左)夕食。手前の日本酒(八海山)は別注文です。
(右)こちらは、追加注文の岩魚のお刺身。

この後、天麩羅や陶板焼き等が追加される。鮎の塩焼きは、鮎が大きくてちょっと感動。
岩名のお刺身は生臭さが全く無く、非常に淡白な味わい。……特徴の無い味とも言うが。


朝食。

私が泊まった日は、到着時には日帰り客が数人帰るのを目撃し、
宿泊者は私以外にも、遠方から来たらしい温泉ファンや、既に数日滞在しているお年を召した湯治の方、
小さな子供を連れた家族等が居り、夕食時は殆どのテーブルが埋まっていた。
決して便利な場所ではないのに、引っ切り無しにお客の訪れる人気施設である。


燕温泉 花文


2011.02

妙高最奥の温泉地、燕温泉。

妙高杉ノ原で朝からスノーボードを楽しんだ後、こちらに宿泊。杉ノ原からは少し距離がある。
シーズン中は、杉ノ原のリフト一日券が割引で利用できるプランが有りお得である。今回は利用しなかったが。


通された部屋。位置的に一番景色が良い部屋だろう。

・一泊二食\9750也(入湯税込み) (別注文地酒一合\470也)
・八畳一間+奥に休憩スペース、トイレ・洗面台付き。液晶テレビ有。
・浴衣、タオル、歯ブラシ有。
・含土類石膏泉

少々古めかしいが、燕温泉街の中では比較的新しい建物のようだ。改装した跡が所々に見られる。
部屋は明るめで、掃除は行き届いており落ち着ける。奥の休憩スペースの景色も悪くない。
暖房は石油ストーブを使用。到着時には部屋は暖められていた。
冷蔵庫が置いてあるが使っている形跡はない。コンセントが近くに無くプラグが放置されていた。
改装時にコンセントを埋めてしまったのだろうか?

寛いだ後にお風呂へと向かう。
男性用は内湯が一つのみ、女性用は内湯と露天風呂があるようだ。
脱衣所と浴室が暗い時は、電灯は自分で点けるのだが、スイッチの在りかが判りづらい。


男性浴室と源泉流入口。かなりの量が掛け流されている。

硫黄の香り、そして石膏の香りが浴室内に充満している。
湯温は高めで浴槽の底は深く、長湯には向かない。
お湯は白濁し、大量の少し灰色っぽい白い湯花と、少量の硫黄成分による黒い湯花が湯船に舞う。
それだけでなく、白濁して見えない湯船の底には沈殿が、浴槽壁面には析出物が付着し、手でなぞるとハッキリとその感触がある。
何という成分の濃さだろうか。

一見大した量に見えないかもしれないが、浴槽淵から溢れ出るお湯の量が物凄い。
ふんだんに源泉が注がれ鮮度は抜群、贅沢すぎる。


夕食の初期状態。

食事は部屋で。このお宿は部屋食が基本らしいが、頼めば宴会用の食事処を使わせて貰えるとのこと。
味付けは全体的に塩味が濃い目に感じた。スノボの後だと言ったからかも知れないが。
後出しで天麩羅とお蕎麦、デザートの苺もある。天麩羅はサクサク、自家製というお蕎麦は香り喉越し共に良し。
どれもこれも美味しい、特にかかっている味噌ダレが良かった。


朝食。卵焼きがトロトロの仕上がりで嬉しい。


部屋から日の出を望む。お風呂場からも見えるが、お湯に浸かりながらは高さが足りなかった。


大湯温泉 ホテル湯元


2013.06

新潟県魚沼地方の福島県寄り、尾瀬へと繋がる国道352号線沿いにある温泉地。

伊藤園グループが所有する大湯温泉一の大型ホテルで、千人風呂と言う大浴槽を売りにしている。
上州もち豚を使ったバイキングプランに惹かれて泊まってみた。


泊まった部屋。伊藤園系列は大体何処も同じ感じの部屋。

・一泊二食\7950也(入湯税込み)
・広縁付きの十畳部屋、トイレ・洗面所・お風呂付(ユニットバス)。金庫・冷蔵庫・液晶テレビ有。
・浴衣、タオル、歯ブラシ有。
・単純泉

建物の外観は古めかしいが、中は整っていて綺麗。この辺りは流石伊藤園グループ。

ここのお風呂は男女別の内湯と露天が二つずつ、午前と午後で男女が入れ替わる時間交代制。
名物の大浴場は午後女性・午前男性側の方である。


(左)名物千人風呂。広くて解放感有り。(右)露天風呂。景色は特に見えない。

循環・消毒・加水しているが、元々特徴の無い泉質の様だ。消毒剤の臭いがしないだけマシ。
千人風呂は中々に気持ちが良かった。底の浅い部分が有ったのも有難い。
午後男性・午前女性側のお風呂もやや大きめだったが、オーバーフローが殆ど見られず少しがっかり。


夕食のバイキングの盛り付け一例。特筆すべきものは無かった。

夕食朝食共に大広間でバイキング。夕食はアルコールの飲み放題が付く。
夕食は期間限定の信州もち豚バイキングプランと言う事だったが……いつもとどこが違うのだろうか。