宇津俣鉱泉 深山荘(立ち寄り湯)


2010.05

本当は鷹羽鉱泉が目当てだったが、やってなかった。

・立ち寄り湯¥400也
・単純硫黄冷鉱泉

深山荘と名乗るだけあって、本当に山の中。
お湯はややヌルヌル感があるが、源泉の面影は乏しく温泉としての魅力はあまり無い。
浴室からの眺めは中々のもの。
しかし、ここでちょいと珍しいものを見た


(左)キリンコーラ!久々に見ました
(右)ゲームコーナーと称して、テレビと64が・・・64は俺も持ってるけど

近くには、日本名水百選に選ばれた、『弘法清水』なるものがある。
妙な硬さというか、"弾力"があるような気がした。・・・・・・やっぱり良く判らないや。



出湯温泉 華報寺共同浴場


2010.05

(左)小規模ではあるが、温泉街を成す。
(右)共同浴場外観

・入浴¥200也
・アルカリ性単純泉

泉質は、アルカリ性単純泉と特別珍しくもないが、すばらしいのはそのお湯の鮮度。
滑らかで軟らかい浴感、そして体に纏わりつく気泡の量、最高の気分である。
温度はぬるめに設定されているが、浴槽はやや深め。長湯は注意されたし。


月岡温泉 ホテル大洋(立ち寄り湯)


2010.05

大規模旅館の脇の温泉街の中にひっそりと佇む

・立ち寄り利用¥500也
・含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉

ここは過去にも利用したことがあるが、その時とは少し仕様が変わっているようだ。

かつての湯は、小さ目の浴槽に見合った源泉がチョロチョロと注がれており、
石油成分を強く感じさせる黒ずんだお湯の中に、白黒の大き目の湯花が多量に舞っていた。

それが今回は、湯船への流入量が若干多めになり、更に加熱源泉らしきものが浴槽内に流入されていた。
新鮮さが増した分湯花は減り、月岡特有のエメラルドグリーンが見て取れるようになった。
油膜が湯面に浮かんでいるのは相変わらずだった。


鮮度の高い月岡の湯が存分に楽しめる


燕温泉 黄金の湯


2010.06

(左)曲がりくねった山道の末に、突如現れる温泉街。
(右)温泉街の奥の方に、黄金の湯へとつながる登山道(?)がある。

登山道入り口の神社を参り、入浴料のつもりで百円玉2枚を入れる。・・・・・・良く運営してるものだなぁ、立派だ。


(左)浴場入り口。
(右)白い湯がドバドバと流れ込む。

・無料である
・浴槽は男女別で混浴ではないが、まあ何というか安心できない造りである
・含土類石膏泉

ここ燕温泉のお湯は、県内では非常に珍しい白濁硫黄泉である。

自然に囲まれた岩造りの浴槽に、源泉が流入量多めに掛け流されている。
当然ながら、硫黄臭が漂い白い湯花が大量に舞う。こうでなくてはね。

燕温泉には、ここの他にも川原の湯という無料の露天風呂がある。
川原の湯は、お湯は流入量少なめでぬるく、大き目の湯花が舞う。渓流の脇で景色は風流である。
黄金の湯は、お湯は流入量多めで熱く、細かい湯花が舞う。岩と木で囲まれ、遠くの景色は見えない。
私の勝手な評価では、大体こんな感じである。


登山道から遥か遠くに雲海を望む。眺めながらの入浴は旅館で出来るかもしれない。


銀山平温泉 白銀の湯


2010.06

魚沼市から尾瀬・只見方面に向かう途中にある。

シルバーラインから行くなら、トンネルの途中に突然出現する丁字路を曲がっていく。
ここのトンネルは、驚くほど長いくせに妙にせまっくるしい。エアコン使わないでいたら案の定曇った。
トンネルから出たらガラスが白いのが良く分かり、曇っちまったなーと思ってたら、何と内側ではなく外側が結露していた!
ものすごい気温の差だ・・・・・・


似た様な建物が並ぶペンション村の中にある。広い駐車場有り。

・\650也
・アルカリ性単純泉

館内は、新しい建物なのだろうか、とても綺麗でスッキリしている。

泉質はアルカリ性単純泉。循環、加温、消毒しているとの提示有り。
無色無臭無味の特徴の無いお湯で、非常にさっぱりしている。

(左)内湯。光が差し込み開放感がある。
(右)露天風呂。小さい方は非循環でぬるめ。

明るく開放的で、物凄く気持ちよく入浴できる。特に内湯。
綺麗な浴槽に透き通ったお湯が注がれ、冠雪の山を眺めつつゆったり出来る。
露天はすぐ傍に塀があるので、山はよく見えない。
循環消毒であるが、消毒剤の匂いがしないのはありがたい。
浴感も少し軟らかい感じで鮮度は申し分ない。

露天の小浴槽は非循環掛け流しとのことで、湯船には析出物らしきものも見られたが、
明らかにゴミと分かる物や、抜け毛やらが舞っていた。折角のぬる湯の掛け流しが・・・・・・
少し位なら気にしないけど、来るタイミングが悪かったかな、残念。

帰りは枝折峠から。魚沼市街から意外とすぐである。


守門温泉 青雲館


2010.07

(左)隣接された公園はSLランドと称し、敷地内には蒸気機関車がある。
(右)客室内。列車特有の匂いがする。この匂いの正体は何なんだろうね。


(左)青雲館入り口。廃校を利用した公共施設のようだ。
(右)浴室。比較的新しい感じの造り。

・入館料¥650也
・ナトリウム炭酸水素塩-塩化物泉

脱衣所にある温泉分析証と能書きには、結構なことが書かれていた。
源泉は微白濁し、かなり成分濃厚らしく、美肌になる名湯と謳っている。
お湯は循環、加温、消毒をしているとの事、なのだが。

う〜む、今は源泉の調子が悪いのだろうか、全くといっていいほど温泉という感じがしない・・・・・・
それほど大きくない浴槽に、ドバドバとお湯が注がれているのだが、
オーバーフローは殆ど見られず、循環され続けたお湯は鮮度を失っていた。
偶々悪い時期に来てしまったのか・・・・・・本来のお湯を味わってみたいものだ。


寺泊温泉 北新館(立ち寄り湯)


2010.07

北新館入り口。山間にぽつんと立っている。

寺泊といえば海であるが、この寺泊温泉は寺泊の山の中にある。
まあ、山の中といっても、海が近いことに変わりはない。アメヤ横丁まで車で直ぐである。

・立ち寄り湯¥500也
・強塩泉、塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉

外からぱっと見て、フロントが暗く、人が居る気配がなかったので営業してないじゃないかと思ったが、
入り口の自動ドアが動いたので、「ああ良かった、やってる」と安心した。

従業員の方が、浴室の方へ案内しながら、廊下の電気を点けていってくれた。
態々済みません・・・・・夏の寺泊といえども、平日の昼は流石に客は来ないか・・・。

ここ北新館は、泉質の異なる二つの源泉を有する。
強塩泉と冷鉱泉。・・・・・・正直私は、分類だの成分だのに余り詳しくない。
浴室に入ると、中々に特徴的な匂いがする。


(左)浴室に入って直ぐ右手の強塩泉浴槽。お湯の成分で変色してしまっている。
(右)浴室の奥にある冷鉱泉浴槽。

強塩泉の方のお湯はやや濁り、僅かに金属臭、金属味、そして塩味がする。
冷鉱泉の方は無味無色だが、石油成分が混ざっているようで、ふっと薬品臭が香る。
こちらのお湯は直接加温出来ない為、温水で埋めているとの事。

どちらの浴槽も底が浅く、浴槽の規模に比べて流入量が少ないがそのお陰か湯温がぬるくなっており、
ゆったり寛げて長湯できる。個人的にはかなり良い感じのぬるさである。因みにどちらの湯も循環されている。

実はこの二つの浴槽、元々は男湯(強塩泉)と女湯(冷鉱泉)に分かれていたらしい。
現在は壁の一部を取り壊して繋げ、男湯からどちらの浴槽にも入れるようになった。
客が俺一人なのを良いことに、廊下から女湯の脱衣所を覗いたら、男湯とは別方向に浴室の入り口が見えた。
女湯の為に新たに浴室を設けたようだ。浴槽の大きさに対して流入量が少なく思えたのはこの為か。

絶えず源泉が注がれている為、源泉の良さはしっかりと感じられる。
二つのお湯を同時に楽しめるのはかなり嬉しい。


西方の湯温泉 西方の湯


2010.08 2013.03画像追加

施設入り口。本来は宗教施設なのだろうか。

新潟市から見て、聖籠から海沿いを走り、村上まで抜ける国道113号線沿いに、この施設はある。
大きな親鸞聖人の像が目印である。新潟県下越の人間で、ここを知らない人は居ないだろう。
しかし、ここには実は温泉が湧いており、宿泊も可能なリゾート施設(!?)であることを知っている人は少ない。
『日帰り温泉』と書かれた看板が目に映らない、それ程の親鸞聖人像のインパクトである。

むしろ、ここのお湯は特徴的な分、全国のコアな温泉ファンにその名が知られており、
僅かな地元民、そして僅かな遠方から来た温泉ファンがやって来るのみである。

・立ち寄り湯¥500也
・ナトリウム-塩化物強塩泉

ここに来るのは今回で3度目。お盆休み中に、「ここの温泉有名だから」と、母親と兄を連れてきた。
館内は暗く、来る度に人が居ないんじゃないかと思うが、ちゃんと受け付けに居ます。大丈夫。

受け付け付近には、所狭しと色々と物が置かれている。絵画や壷に混じって、著名なキャラのぬいぐるみもある。
施設内部は物凄く広く、喫茶店、大講堂、食事処が2箇所、見てはいないが2階に宿泊室がある。
しかし、喫茶店も食事処も、営業はしていない。建てた人はここで何をするつもりだったのだろうか。


内湯浴室。露天風呂もあるが、お湯が張ってあるかはランダム。どういうこっちゃ。

これが、全国の温泉ファンを唸らせる、西方の湯温泉!
浴槽が二つあり、大浴槽が熱く、小浴槽がぬるめである。


黒〜い!だが、強烈なのは色だけではない。

浴室に充満する強烈な臭い!人によっては完全に"悪臭"になるだろう。画像で伝わらないのが残念である。
お湯は醤油色に濁っており、浸かった身体が見えなくなるほどだ。黒い湯花もブアッと舞う。

この臭いも色も、全て石油成分である。というか、石油である。
臭いは色々混ざっており、あまり詳しくはないが、一番強いのはヨード臭と呼ばれるものだろう。
それに、灯油、ガソリン、クレゾール臭をごちゃ混ぜにした感じ……良く分からない。が、とにかく臭い。
兄は「湧出口付近は灯油っぽい」と述べた。
それと、かなりの塩分を含んでおり、かなりしょっぱい。兄はそれに一番驚いていた。

非加水非循環の掛け流し。高塩分なので、ぬるめの浴槽に浸かっていても、あっという間に温まる。
浴感はなにやら重たい感じで、浸かっている間は肌が妙にヌルヌルして面白い。

この個性的なお湯は、一度入ると忘れられない強烈なものだろう。もっと知られてもいいのになぁ……

後日、上記の物とは別の源泉を使用している時に来訪した。


黒っぽさは薄れ、匂いも幾らかマイルドになっている。

こちらの源泉は、前回程のインパクトは感じられないが、それでも強烈な個性を放つバリバリの石油系である。
お湯は少し黒ずんではいるが、黄色い土っぽい濁りが生じており見た感じからして別物。
匂いも石油成分由来のガス臭が強烈に感じられるが、所謂"便所臭"と言われる彼の源泉に比べれば物凄く上品な香り。


咲花温泉 いろりの宿 ホテル平左エ門(立ち寄り湯)


2010.10

ほぼ一本道の、温泉街の中ほどにある。

・立ち寄り利用¥500也
・アルカリ性硫黄泉

ここは過去に日帰りだけでなく、宿泊したこともあるお気に入りの宿。
まあ実際は、咲花温泉はここにしか来た事が無いんだけど。
館内はごく一部を除いて畳敷きになっており、明るめの色調で整えられている。


浴槽の色ではありません、お湯の色です。

浴室に入った途端に強めに香る硫黄臭、目に飛び込むエメラルドグリーン……。咲花温泉ここにあり。
泉質は言わずもがな硫黄泉。宿の能書きには弱アルカリ性で美肌になると謳っている。
飲泉可で、流入口の脇に竹の湯飲みが置いてある。飲むと、塩味やえぐみは無く、硫黄の苦味と香りが際立つ。

ここには露天風呂もある。源泉掛け流しの露天風呂は咲花では珍しい方で、この宿最大の魅力はこの露天だと思う。
露天風呂も、内湯と同じく綺麗なエメラルドグリーンで……

エメラルドグリーン……んん?

あれ!?白濁してる!初めて見た!


『稀に白濁する』という咲花の湯。

良く見てみると、源泉の出が安定しないようで内湯に比べ流量は少なく、湯船の温度はぬるくなっていた。
溜められたお湯が空気に長時間触れ続けた為白濁してしまったのだろうか?内湯とは全く別物に思える。
湯温が絶妙にぬるくなっていたので、近場ではまず浸かることの出来ない白濁湯にゆっくりと浸かった。

ここの露天風呂は、目の前を阿賀野川が流れる。
風流かと思いきや、近くで見る阿賀野川の流れは中々に迫力があり面白い。偶にライン下りの屋台舟が往来する。
対岸には国道と高速道路があり、車が行きかう様を眺められる。向こうからこちらが見えることはまず無いので大丈夫。