渋温泉 白銀屋


2012.05

中々に雰囲気のある店構えである。建物は古くなく結構新しいようだ。

駐車場は併設されておらず、自家用車で来た場合は宿の人に車を預けて別の所に停めて貰う。

・一泊二食\10650也(+生酒\945)
・部屋:8畳+休憩スペース
・トイレ・洗面所共同
・金庫・冷蔵庫有り(冷蔵庫は中身入り)、浴衣・タオル・歯ブラシ有り
・含石膏食塩泉


通された部屋。新しめで綺麗。

建物は外観も内部も全く古臭さは無くスッキリしている。しかし、渋温泉らしくやはり狭い。渋温泉故致し方無し。
歯ブラシやタオル等のアメニティは一通り揃っていて、何と匂袋の入った巾着もあった。これは湯巡りに便利である。


お宿のお風呂。内湯が一つだけである。

比良の湯源泉の掛け流し。浴室には少し鉄っぽい香りが漂う。
お湯は少し熱いがじっくり浸かれる程度の温度。湯口には析出物がこびり付き、湯船に僅かに白っぽい湯花が見られた。
洗い場は二つありシャンプーボディソープ完備。夜中は給湯器を止めるので蛇口からお湯は出なくなるとの事。

宿泊者は渋温泉名物の共同浴場巡りも利用できる。→ 渋温泉 共同浴場


(左)夕食の初期状態。鍋はしゃぶしゃぶでお釜は炊き込みご飯。
(右)後出しの二品。鰤の煮物と"蕎麦すいとん"なる物。

食事は別の部屋に用意されたのだが、そこは食事処ではなく普通の客室だった。その日空いている部屋を食事処にするようだ。
ここの夕飯はかなり美味しかった。出汁が良いのか、煮物汁物が総じて美味であった。……あまり良い舌の持ち主でもないが。
中でも、"菜花のお浸し"と"塩麹豚しゃぶ"が良かった。菜花は青臭さや筋っぽさが全くない上に香り高く味付けも絶妙だった。
お刺身や釜めしは、見た目通りの普通の味だった。


朝食。味噌汁が鍋で出て来た。

お湯良し、飯良し、建物は狭いが新しく綺麗で、値段も一万円強と高くない。
ここにはまた訪れたい。渋温泉は本当に良い所だなぁ…


松川渓谷温泉 滝の湯


2012.09(二度目の利用)

建物正面。ここから中に入れるのは宿泊利用者のみである。

温泉一人旅を始めたばかりの時に泊まった場所。休みの前日に、ふと思い付いたかのように予約してしまった。

・一泊二食\8400也(+冷酒\800也)
・部屋:6畳一間
・トイレ・洗面所共同
・浴衣、タオル有り、歯ブラシ無し。冷蔵庫は共用の物あり
・カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉、単純泉


通された部屋。まあ前回とほぼ一緒である。

お風呂も相変わらずで良かった。仄かに硫黄臭と山の温泉の臭いがし、茶色と白の湯花が入り混じっていた。
広めの半露天と野天風呂、そして内湯が有り、それぞれに贅沢に源泉が注がれ鮮度も泉質も保たれている。
近くに雷滝のある川の急な流れの音を聞きながらの入浴は、お湯の良さも相まって実に気分爽快である。


(左)上がり湯 水。片方は冷ました源泉、もう片方は飲用の湧水である。
(右)半露天風呂。野趣溢れているのかいないのか判らない造り。


混浴の野天風呂。私一人しかいなかったが…かなりの広さで気持ちが良い。


宿泊者のみが入れる内湯。熱いので水で埋めて入った。冬季は凍りつくので水は出しっ放しとの事。


夕食。見た目よりもボリュームがある。今回の味噌汁は茸汁だった。


(左)朝食。湯治食らしい感じ。(右)方言を一部紹介していた。これは便利ですね。

気軽に一人泊で利用でき、お湯も良く、食事も旨い。また、思い付いたかのように訪れるのだろう。


野沢温泉 中島屋旅館


2013.01

スノボ歴3年目にして、初の野沢温泉スキー場である。


今回泊まったのはこちらのお宿"中島屋"。通された部屋は"深雪(みゆき)"である……

・一泊二食リフト券付き\17750也(+冷酒\600也)
・部屋:6畳間+玄関+広縁、トイレ・洗面台付き
・冷蔵庫(中身入り)、金庫有り
・浴衣、タオル、歯ブラシ有り。
・単純硫黄温泉(丸釜・茹釜・竹伸し釜・下釜・御嶽の湯・混合?)


通された部屋。私的には洗面台とトイレが付いていればかなり上等な部屋。

温泉街はやたら狭っ苦しい気がしたが、館内はそうでもなく余裕のある感じ。
それと、ゲレンデの時点で幾らか予想はしていたが、外国人のお客さんが多い。多分オーストラリア人だろう。


お風呂。野沢の混合泉の掛け流し。

高温の源泉がチョロチョロと掛け流されており、湯船では丁度良い温度になっている。
流入量が少ないように思えるが、湯船自体あまり大きくなく、泉質は特徴が感じられるほどに保たれている。
白い綿のような湯花がフワフワと舞い、弱めの硫黄臭が香る。しかし、朝に入った時は粘土を思わせる香りもした(石油臭?)。


夕食。今回は品数多めのコースを選んだので色々出てくる。信州牛のステーキが絶品でした。
(右)おやきと馬刺し。おやき凄い旨い!馬刺しは生姜醤油で頂く。お酒もっと注文すればよかった。


(左)天麩羅。(右)デザート。もうお腹一杯です。


朝食。珍しいものは特に無し。野沢菜が美味しかった。

野沢温泉と言えば共同浴場なのだが、今回はスノボメインで来たと言う事と、夕方から大粒の雪が降り出した事で、
2軒回った所で共同浴場巡りを断念。春か秋に、湯巡りをしに再び来たいと思います。


乗鞍温泉 山栄荘


2013.03

二泊三日で乗鞍方面にスノーボードをしに行きました。一泊目はこちらの山栄荘。


通された部屋。布団は自分で勝手に敷くスタイル。

・一泊二食\8150也(入湯税込み)(+冷酒\750+暖房費\500)
・部屋:8畳+広縁、トイレ・洗面所・冷蔵庫共同
・浴衣、タオル、歯ブラシ有り。
・単純酸性硫黄温泉

率直な感想としては、『シンプル・イズ・ベスト』。
装飾的な部分は見られず、且つ古めかしくはあるが汚くはない。掃除が簡単そうな作りで埃等は見られなかった。


内湯と露天風呂。

脱衣所には「蓋がしてある」と言う旨の張り紙があった。そして、想像とは全く違う蓋がそこにはあった……
非加水非循環、加温の表記あり。
日帰りで湯けむり館に行った時も見たが、『加温した源泉を注ぐ』のではなく、『浴槽で熱交換する』方式の様だ。
pH3近くの酸性硫黄泉が注がれ、湯船では白濁している。露天は内湯に比べて流入量が少ないのか白濁が濃かった。
浴感は、ツルツルと言うよりはサラサラした感じで滑らか。大変心地が良い。お湯を舐めるとえぐみは弱くやや酸っぱい。


夕食。右は去年獲った熊の煮物。

鍋がとんでもない量。一人分でこれです。どれも味は美味しゅうございました。馬刺しが特に良かった。


朝食。実に落ち着く旅館の朝食。

飯良し、お湯良し。サービス面では基本的にほったらかしの湯治宿スタイル。俺的にはこっちの方が楽で良い。
宿はお年を召された親父さんが一人で切り盛りしているご様子。長く続いて欲しいものだが……


渋沢温泉 ウッディもっく


2013.03

(左)フロントのある本館(右)宿泊館。二泊三日で乗鞍方面に行った時の二泊目の宿。

・一泊二食\7700也(入湯税込み)(+冷酒一合\400)
・部屋:8畳+玄関、トイレ・洗面所・冷蔵庫有り
・浴衣、タオル、歯ブラシ有り。
・アルカリ性単純泉


泊まった部屋。トイレの反対側には洗面台と冷蔵庫もある。

本館と宿泊棟に分かれており、食事を摂るレストランとお風呂は本館に有るので移動はちょっと面倒かもしれない。
予約したサイトでは浴衣や歯ブラシは有料となっていたが、フロントで聞いたところ宿泊料金に全て含まれているとの事。要確認である。


お風呂は男女別の内湯が一つだけ。

循環・消毒・加温の表記あり。無色無臭無味。浴感は僅かにツルスベ感がする。
最初に浸かった時は、約一時間前に乗鞍の白濁硫黄泉に浸かったせいか、ヌルヌル感が強烈であった。


(左)夕食。調理されたものが随時運ばれてくる。どれも美味。(右)野麦名物の投じ蕎麦。籠で湯掻いて頂く。


(左)蕎麦を楽しんだ後は雑炊で締め。(右)朝食。

投じ蕎麦は、ほぼ鍋料理と言っても良い代物。雑炊も含めて食べ応え十分。
夕食だけでも値段を考えると驚く程の手の込み様だった。乗鞍とセットでここにはまた訪れたい。